院長ごあいさつこのページを印刷する - 院長ごあいさつ

2022年10月1日掲載

院長ごあいさつ

  院長  吉田 光宏  
 2022年10月1日より、北陸病院の院長に就任いたしました。専門は、脳神経内科で2011年から当院で認知症疾患医療センターを運営しております。精神科、脳神経内科、内科がともに協力しながら、健全経営のもとで、職員が活き活きと働き、地域から頼りにされる病院であることを三本柱のヴィジョンとしています。
当院は、他の設置主体では必ずしも実施されない可能性があるセーフティネット分野の医療を中心に診療事業を行っています。脳神経内科では、世界的にも遺伝性脊髄小脳症が多い地方において、脊髄小脳変性症やパーキンソン症候群など有効な治療法がない神経・筋難病に係る長期の入院療養等の提供及び相談支援の拠点として、また、他の設置主体では対応困難な難病患者への医療の提供を行っています。重症心身障がい者医療では、“動く重心”と呼ばれる強度行動障がい者等、他の医療機関では受入れが難しい障がい者の療養を担っています。精神科では、精神科救急基幹病院、輪番病院、措置・応急入院受入れ、重症難治精神障がい者医療(富山県クロザピン最多使用症例数)、司法精神医療(精神鑑定(医療観察法、司法、行政、民事)、保護観察所、富山地方裁判所との連携)、DPAT(災害派遣精神医療チーム)参加など、セーフティネット分野の医療を行っています。また、精神科・脳神経内科・内科が連携して、“富山県認知症疾患医療センター”を運営し、早期診断から行動心理症状(BPSD)への対応まで幅広く対応し、在宅、介護施設、外来で対応が難しいBPSDの治療が必要な高度認知症の治療や若年性認知症への対応、ユマニチュードの導入、認知症看護認定看護師による認知症看護の質の向上などを行っています。また、富山県唯一の日本睡眠学会認定医療施設として、“睡眠医療センター”を運営し、認知行動療法を含めた不眠症への対応、過眠症、睡眠随伴症など睡眠障害の診療を行っています。
ヴィジョンに基づいた病院運営に重点をおいて、広大な敷地(東京ドーム約4個分)を活かした療養環境を次の世代に受け継がれるように、知恵を絞って整備し活用していくことをミッションとし、病院経営、職員満足度、地域医療がよいサイクルで循環することにより、患者さんとそのご家族の幸福に貢献できることを実感していただきます。